塗料選びのポイント

正しい塗料の選び方

前編

後編

ここでは外壁塗装を初めて検討する方や、すでに検討を始めている方に向けて、外壁塗装に使用する塗料やメーカーについてご紹介します。初心者の方にも分かりやすく詳しく解説していきます。また塗料を選ぶ際に比較していただきたいポイントもお伝えします。

塗料の種類の違い

塗料メーカーの違い

耐久性の高い塗料とは?

おすすめの
塗料メーカーは?

断熱塗料や
遮熱塗料について

自社オリジナル
塗料について

塗料の種類の違い

塗料の種類の違い

塗料には耐候性を高めるために樹脂という成分が使用されています。この樹脂の種類によって、汚れにくさや耐久年数が変わってくるので、代表的なものを6種類紹介します。それぞれの特徴を理解して、ご自身のお宅を塗装する前の参考にしてみてください。

6種類の塗料

01 アクリル樹脂塗料

02 ウレタン樹脂塗料

03 シリコン樹脂塗料

04 フッ素樹脂塗料

05 無機有機ハイブリッド塗料

06 ウレア樹脂塗料

  • 選び方.01
    アクリル樹脂塗料

    比較的耐久性が低い塗料で、3年から5年くらいの耐久年数になります。単価が安い塗料なので、DIYなど簡単にリフレッシュしたい時に向いています。

  • 選び方.02
    ウレタン樹脂塗料

    アクリル樹脂塗料より耐久性が長く、5年から7年程度持ちます。柔軟性があるので、木部や鉄部の塗装にも非常に相性がいいです。

  • 選び方.03
    シリコン樹脂塗料

    耐久性が高く価格もお値打ちなので、一般的に1番使用頻度が高い塗料です。 耐久性は6年から15年と物によっては幅が広く、シリコンの含有量によって品質に違いがあります。 シリコンが多く含まれていると耐久性が高く、シリコンがほとんど使われていない塗料だとアクリルとほぼ変わらない耐久性になります。

  • 選び方.04
    フッ素樹脂塗料

    フッ素樹脂塗料は価格と耐久年数が非常に高い塗料です。耐久性は10年から20年くらいが期待できます。 長期間良い状態を保つことができるため、メンテナンスサイクルを遅くすることができます。ただシリコンと同じで含有量などで製品の性質が変わるので、安いフッ素樹脂塗料には気をつけてください。

  • 選び方.05
    無機有機ハイブリッド塗料

    この塗料は15年以上の耐久性があるとされ、物によっては30年近く持つと言われています。 ガラスや金属のような無機成分が配合されているため、紫外線に強く1回塗り替えれば長期間持ちます。 ただし塗膜が硬く割れやすいという点や、施工が難しいというデメリットもあるので、採用する場合は施工店やメーカーに詳しく確認する必要があります。

  • 選び方.05
    ウレア樹脂塗料

    紹介する塗料の中で最も耐久性が高い塗料になります。この塗料はまだ出始めて実績があまりないのですが、メーカー曰く30年以上の耐久性があるとされています。 この塗料の特徴は、塗料の粘度が高く塗膜が厚くしっかりしている点です。ただ注意しなければいけないのは、塗膜を均一の厚みにするのが難しく、耐久性を重視する場面では良いのですが、綺麗な仕上がりを求める場面では注意が必要になります。

まとめると、高い耐久性を求める場合はフッ素や無機、ウレア塗料がおすすめです。予算を抑えたい場合はシリコン樹脂塗料が適しています。ただし塗料に含まれるシリコンやフッ素などの樹脂の含有量によって、品質に違いが出るため業者やメーカーから詳しい説明を受けることが重要です。
各塗料の特徴と耐久年数を理解し、お客様のニーズにあった最適な塗料を選んで外壁塗装を成功させましょう。

塗料のメーカーの違い

塗料のメーカーの違い

実はどの塗料メーカーがいいのかは、お客様がそれぞれ何を重視しているかによって変わってきます。
そのため「このメーカーが1番です」と言い切ることは難しいです。ただ1つアドバイスをするなら、大手メーカーを選ぶか、中小企業のメーカーでもメリットさえあれば大丈夫か を考えてみてください。これが選びやすくするための第1歩です。では大手の塗料メーカーと中小企業の塗料メーカーの違いをそれぞれ解説します。

違い01

大手のメーカーの場合
数多くの企業や職人さんが塗料を購入し使用するため、腕のいい職人さんからそうでない方まで、幅広い業者が塗料を扱います。そのため扱いにくい塗料を作ってしまうと、施工が難しくなり不具合が発生する原因となってしまいます。
これを防ぐために、大手メーカーは使いやすく不具合が出にくい塗料を開発することに注力しています。また価格を抑える努力もしており、コストパフォーマンスの良い塗料を提供しています。

違い02

中小企業のメーカーの場合
販売量で大手には叶わず、コスパで勝負することができないので、塗料の性能で勝負しています。
その結果、中小企業は大手よりも高性能な商品を開発する傾向があります。これが一般的に考えられる大手企業と中小企業の塗料メーカーの違いになります。

耐久性の高い塗料は?

耐久性の高い塗料は?

ここまでで、大手のメーカーか中小企業のメーカーどちらが皆様に合うか、イメージできましたか?
これだけの説明ではイメージできないという方のために、ここからは業界最大手の施工会社で15年間塗料の開発に携わってきた、
当社の代表である竹村がお勧めする塗料メーカーを紹介します。

私がお勧めする塗料メーカーは、大手なら【エスケー化研】、中企業なら【水谷ペイント】と【KFケミカル】です。

エスケー化研をお勧めする理由は、建築部門で国内ナンバー1の出荷実績を誇り、スケールメリットによる価格競争力が高いからです。
そして特に推奨したいのは、水谷ペイントとKFケミカルです。この2社は耐久性試験を屋外でも行い、様々な科学賞を受賞し、特許を取得する技術を活用し商品開発を行っています。知名度こそ低いものの、工場見学の経験から確信を持って言えますが、これらのメーカーは高品質な塗料を作っています。 以上が私がエスケー化研や水谷ペイント、KFケミカルをお勧めしている理由です。参考にしてみてください。

もちろん、他にも日本ペイント・関西ペイント・アステックペイント・プレマテックスといった塗料メーカーについてもご質問があれば詳しくお話しいたします。 外壁塗装に関するご質問であれば、お気軽にリメイクホームまでお問い合わせください。」

おすすめの塗料メーカーは?

おすすめの塗料メーカーは?

塗料メーカーの選び方 01

HOW TO CHOOSE

良い塗料を選ぶための方法を4つ紹介させていただきます。
少し難しい内容になるかもしれませんが、理解できれば最適な塗料選びができるようになると思います。

良い塗料を見分ける方法

01 実績年数と口コミ

02 促進耐候性試験の結果

03 塗料の樹脂と成分と構成

04 屋外暴露で耐久性を確認

  • 選び方.01
    実績年数と口コミ

    1つ目の方法は、塗料の実績年数と口コミから見分ける方法です。
    これは単純に製品が発売されてから何年経っているかを調べる方法で、長ければ長いほどその塗料の信頼性が高いと言えます。
    また実際に塗料を使った施工業者の口コミを確認してみてください。参考になると思います。

  • 選び方.02
    促進耐候性試験の結果

    2つ目の方法は、促進耐候性試験の結果から見分け方法です。簡単に言うと、機械を使って短い時間で塗料を早く劣化させ、何年持つかを調べます。

  • 選び方.03
    塗料の樹脂と成分と構成

    3つ目の方法は塗料の樹脂と成分と構成の3つから見分ける方法です。例えば樹脂にはシリコンやフッ素があり、成分には水性と油性があります。 そして構成には1液型塗料なのか2液型塗料なのかの違いがあります。この3つの構造の組み合わせで塗料の良し足を判断します。

  • 選び方.04
    屋外暴露で耐久性を確認

    4つ目の方法は、塗料を板に塗ったサンプルを作成し、屋外暴露して実際の耐久性を確認する方法です。この方法が1番正確な耐久年数が分かる方法です。

塗料メーカーの選び方 02

HOW TO CHOOSE

水性塗料
水性塗料とは、塗料を水で薄めることで塗りやすくしたもののことです。
塗装後の変化としては、水が蒸発するだけなので、臭いが発生せず大きな影響を与えません。
油性塗料
油性塗料とは、シンナーをはじめとする有機溶剤で薄めて塗りやすくした塗料のことです。
塗装後に有機溶剤が揮発することで、塗膜が形成されます。

では実際にどの方法で見分けるのが1番いいのか、理由を説明します。 お勧めする方法は「塗料の樹脂成分構成の3つの要素」で見分ける方法です。 この方法を推奨する理由は、少し複雑ですが理解すればどんな塗料でもある程度の良し悪しが判断できるようになるからです。

相見積もりを取った際に、メーカーや施工店によっては水性塗料でも油性塗料より長い耐久年数を謳うケースがあります。 例えば樹脂が同じで、水性が油性よりも強いということは考えにくいです。このような場合にこの知識が役立ちます。

最後に他の方法を推奨しない理由を簡単に解説します。

例えば「01.実績年数と口コミ」から見るという方法ですが、近年塗料開発が進み業者が新しい塗料を勧めてくるため、過去の実績が少ないというのが理由に挙げられます。

「02.促進耐候性試験の結果」を確認する方法は、各メーカーごとに試験方法が異なるため、単純比較できない点とあくまでも機械で行う試験なので、実際の耐久性と乖離が多く信憑性にかけます。

「04.屋外暴露で耐久性を確認」は結果を待つ時間がかかりすぎるため実用的ではありません。

以上のことから複雑ではありますが、「03.塗料の樹脂と成分と構成」の3つから見分ける方法を推奨しています。

断熱塗料や遮熱塗料について

断熱塗料や遮熱塗料について

断熱塗料と遮熱塗料の違い

多くのお客様が断熱塗料と遮熱塗料を同じものだと誤解しているケースがあります。実際にはそれぞれ別々の塗料です。 断熱塗料はその名の通り、熱を断熱する効果があり、夏の暑さや冬の寒さを軽減する効果が期待できます。

ただし、艶消し仕上げになることや濃い色の塗装ができないという制限があるため、汚れがつきやすく目立ちやすいというデメリットがあります。 一方、遮熱塗料は太陽光の赤外線を反射し、建物内部に熱の侵入を防ぐ性質を持っています。遮熱塗料は夏の暑い熱を反射することができますが、断熱塗料と違い冬の冷たい冷気を反射する効果は期待できません。

遮熱塗料は様々な樹脂の塗料を選択できるため、耐候性の高い塗料を選ぶことが可能です。

まとめると、断熱塗料は冬にも夏にも有効ですが、耐候性は遮熱塗料に比べると劣る傾向があり、一方遮熱塗料は夏の厚さ対策のみ有効ですが、断熱塗料より耐候性の高い塗料を選ぶことができます。夏の暑さ対策を気にする方なら遮熱塗料でもいいのですが、冬の寒さ対策を考慮したいなら断熱塗料を選ぶ必要があります。 遮熱塗料と断熱塗料のメリットデメリットについては、まだまだ説明しきれないほどありますので、詳しく情報が必要な場合はリメイクホームに直接お問い合わせください。

自社オリジナル塗料について

自社オリジナル塗料について

自社オリジナル塗料のメリット・デメリットについてお話しします。外壁塗装業界には時折り、施工店自体が自社ブランドの塗料を取り扱っているケースがあります。 自社オリジナルブランドと言っても自社で工場を持ち製造しているわけではなく、特定の塗料メーカーと施工店が特別な契約を結んで、塗料メーカーの製品を施工店のブランドとして販売する形態のことです。 これをOEM供給と言います。皆さんは覚えなくていいのですが、OEMは頭の片隅に置いておいてください。

もしも検討している施工店から自社ブランドのオリジナル塗料を勧められたら、慎重に採用するか・しないか決めなければなりません。その際の注意事項をメリットデメリットの両面から説明させていただきます。

デメリット
あえてデメリットの方からご説明します。
自社オリジナルブランドを採用する場合のデメリットになる場合は、施工業者がどこの塗料メーカーでどの塗料を使用しているかオープンにしていない場合です。
このような場合その塗料が性能的に劣っていたとしても分からないため、販売単価を高く設定されていたら高い費用をかけて性能が低い塗料で施工されてしまうという可能性が出てきます。せっかく塗装したのにすぐに劣化してしまっては悲しいです。
メリット
ではどういった場合にメリットがあるかと言うと、施工業者が自社の塗料をどこの塗料メーカーのどの商品を使っているかオープンにしてくれる場合です。 これはお客様にとって高品質な塗料を低価格で施工してもらえるチャンスです。施工業者が大量に仕入れを行い、在庫を抱えているケースがあります。 業者としてもその在庫を使い切らなければならないため、値引き交渉がしやすくなることがあります。

まとめると、自社オリジナル塗料を採用する場合、どのメーカーの商品をOEMしているか必ず確認しましょう。検討段階で教えてもらうのは難しいかもしれませんが、最終的には教えてくれるのか確認してください。もし教えてもらえない場合は、その塗料を使うことを見送った方がいいでしょう。 しっかりと教えてもらうことができ、かつ高性能な塗料を使用している場合は値引き交渉を持ちかけてみてください。施工業者としても自社ブランドの商品の方が利益率がいいはずなので、値引きに応じてくれる可能性が高いです。そうなればお客様にとっても業者にとってもウィンウィンの関係になり、良好な関係のまま工事を行っていただけます。

もしも仮にOEMではなく、自社の塗料だと言われた場合は、工場を案内して欲しいや自社の工場に行ったことはあるか、などの質問をしてみてください。

納得のいく説明であればいいのですが、少しでも不審な点があれば、やはり採用を見送るべきだと考えます。 基本的に無名の製品を使うことは避けるべきだし、塗料選びは施工が開始されてから何年くらい経過したかの実績を重視することが大事です。

もしその自社塗料が本当にいいものなら、その業者はすぐに施工をやめて塗料販売で利益を上げることを目指すべきです。

施工はクレームのリスクを伴いますが、塗料販売にはそのリスクはありません。施工も請け負っている時点で、その塗料自体の価値は他に変わるものがあるはずです。もう1度言いますが、良い塗料とは販売期間が長くクレームが少ない塗料です。他社で販売されていないことや、有名な物件に施工したなどは良い塗料の基準ではありません。

どんな塗料も塗装直後は綺麗です。業者の口車に乗らないように気をつけましょう。以上が自社オリジナル塗料について知っておくべきポイントです。

内容が少し難しかったかもしれませんが、理解できましたでしょうか?
塗料の性能に影響を与える樹脂の含有量について前述しましたが、塗料メーカーはこの情報を公開していないことがあります。そのため塗料の良し悪しを見分ける方法もご紹介いたしました。また 遮熱塗料と断熱塗料の違いや、自社オリジナル塗料の注意点についてもお話ししました。これらは専門性が高く、業者でも理解が難しい部分ではありますが、リメイクホームではプロの視点から最適な塗料と施工方法を提案しています。 お客様のニーズにあった外壁リフォームを実現するために、日々取り組んでいます。塗料選びでお悩みの方や、もっと詳しく知りたい方はぜひ当社のショールームにお越しください。私たちがお手伝いいたします。

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