
外壁にコケが付着してしまい、気になっている方も少なくないでしょう。では、気になるコケを高圧洗浄機で落とすことはできるのでしょうか。
今回は、外壁のコケ取りに高圧洗浄機は使えるのか、外壁ごとの可否や作業する際の注意点、業者に任せた方が良いケースなどについて解説します。
このページでわかること
外壁のコケ取りに高圧洗浄はあり?

外壁のコケ取りに高圧洗浄を使っても良いのでしょうか。ここでは、高圧洗浄ができる条件や、自分で洗浄できる条件、控えるべきケースなどを整理しているので、検討している場合はしっかりチェックしておきましょう。
外壁のコケは高圧洗浄で除去可能だが「条件付き」
外壁のコケ取りは高圧洗浄でできますが、一定の条件があります。 高圧洗浄できるのは以下の条件に当てはまる場合です。
- 高圧洗浄が可能な外壁を洗浄する場合
- 外壁材にひび割れや剥がれなどの劣化がない場合
- 適切な水圧で使用する場合
高圧洗浄できない外壁や劣化した外壁の場合は高圧洗浄機でコケ除去はできません。
また、高圧洗浄できる条件が揃っていても、水圧が強すぎると外壁に負担を与えてしまいます。そのため、外壁の状態に合わせた圧力で洗浄しなければなりません。
DIYで除去できる条件)
DIYで外壁のコケ取りをする場合も、以下の条件の範囲内で安全を確保して行うことが大切です。
- コケが軽度の場合
- 発生した範囲が限定的な場合
- 1階に発生したコケを除去する場合
軽度なコケとは、表面に緑色の薄い膜や斑点として現れ始めた初期の状態、コケが表面を覆いつくしておらず、下地が透けて見える程度の状態です。
根が深く入り込んでしまった場合は落としきれないため、業者に依頼した方がよいでしょう。
また、DIYで行う場合は家庭用の高圧洗浄機を使い、水圧を調節して使うようにしましょう。
高所や家全体の洗浄なら業者対応が安心
外壁の2階部分や屋根の近くなど、地上から手が届かない箇所や建物全体にコケが広がっている場合は、DIYで除去作業を行うのは危険です。
脚立やはしご上での作業は転落の危険性があります。2階から乗り出して洗浄するのも危険です。 さらに、ホースの水や洗浄剤が飛び散って隣家に迷惑をかけてしまうかもしれません。
外壁塗装業者に依頼すれば、足場の専門業者に足場を組んでもらったうえで、安全を確保して作業を行います。高所の作業は、万が一の事故を起こさないためにも業者に依頼しましょう。
高圧洗浄を控えるべき外壁状態
外壁にチョーキングや塗膜の浮き、ひび割れなどの劣化がある場合は、無理に高圧洗浄でコケ取りすることは避けた方がよいでしょう。
高圧洗浄機の水をかけると外壁の劣化を早めてしまう危険性があります。
外壁に劣化症状が現れている場合は、外壁塗装工事がおすすめです。業者が高圧洗浄で汚れや古い塗膜を除去したあと外壁の下地処理を行い、外壁に合った塗料で再塗装して外壁を保護します。
高圧洗浄では落ちない「根が深いコケ」の見分け方
コケの根が深い場合、高圧洗浄では取り切れないことがあります。
コケの「根が深い」状態とは、色が濃く厚みがある状態です。これはコケが増殖し、何層にも重なっている状態です。この状態になると胞子を拡散させているため、コケが広範囲に広がってしまいます。
そのほか、コケを除去したあと外壁材が変色を起こしていたり塗膜が剥がれているなどの症状が見られる場合は、根が深いことを示しています。
このような状態のコケは表面を取り除いただけでは解決できないため、専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。
外壁のコケを高圧洗浄機で落とす方法

ここではDIYで外壁のコケを高圧洗浄機を使って落とすための手順を紹介します。
塗膜を傷つけずにコケを洗浄するためのポイントを解説しているので、事前にしっかりチェックしておいてください。
作業前に必ず行う外壁チェック
外壁を洗浄する前には、準備として必ず外壁の状態をチェックしておきましょう。
外壁にひび割れ、塗膜の剥がれ・膨れがないか、シーリングにひび割れや剥離がないかどうかを確認し、問題なければ洗浄に進んでください。
劣化症状を発見したら安易に作業を続行せず、外壁塗装業者に相談しましょう。
適切な水圧とノズルの選び方
水圧が強すぎると外壁を傷つける可能性があるため、120〜150気圧程度に調整して使います。
ノズルはできるだけ広角ノズルから試していき、必要に応じてトルネードノズルを使用しましょう。
やってはいけないNG行為
高圧洗浄機の水を強い水圧でかけたり、一つの場所のみに長時間かけると外壁に負担をかけるため避けます。高圧洗浄は最も弱い圧力設定から試していくのが基本です。
壁から30cm程度距離をとり、ノズルを壁に対して斜め45度程度に構えます。真上から垂直に当てると水の圧力が集中しすぎるので注意してください。
洗浄後に確認すべきこと
高圧洗浄後、再度外壁の状態を確認します。塗膜が剥離しているところはないか、コケが残っていないかチェックしましょう。
塗膜の剥離を発見したら外壁塗装業者に連絡します。コケは残っていると再び繁殖してしまうので、取り除いてください。
外壁のコケ取りをする際の注意点

以下に外壁のコケを除去する際の注意点を挙げています。
自分で洗浄する場合だけでなく、業者が作業を行う場合にも注意点を意識して、外壁材にダメージを与えることなく汚れを取り除きましょう。
劣化した外壁に高圧洗浄は厳禁
劣化した外壁の高圧洗浄は、劣化を深刻化させるおそれがあるため厳禁です。
塗膜が古くなっている場合は、水流によって塗膜が剥がれ落ちてしまったり、塗膜の下にある外壁材に雨水が浸入し、素材を傷めたり腐食させたりすることがあります。
それだけでなく、目地やひび割れから外壁内部に水が入り込むと雨漏りの原因になったり、かえってコケやカビの温床になってしまう可能性があります。
高所のコケ除去は無理をしない
高所のコケ除去作業は、転落事故のリスクが非常に高いため、無理は禁物です。脚立やはしごを使っての高所作業はバランスを崩しやすく転倒する危険性をはらんでいます。
特に外壁のコケ掃除は水を使うため、足元が滑りやすく事故が起こりやすい状態です。
自分で外壁のコケ取りをする場合は地上から手が届く範囲のみにしてください。住宅の2階部分にまでコケや汚れが広がっている場合は業者に洗浄を依頼しましょう。
硬いブラシでこすらない
外壁材は高圧洗浄機が使用できない素材も多く存在します。その場合、ブラシやスポンジで洗浄することになりますが、硬いブラシの使用は避けましょう。
外壁の表面は多くの場合、塗装でコーティングされています。外壁塗装は外壁材と建物を雨水や紫外線から保護するための重要なものです。
ブラシで擦ると塗膜を傷つけてしまう恐れがあります。表面が傷つくと塗膜の劣化が進んでしまったり、傷から雨水が浸入し外壁材にダメージを与えてしまいます。
掃除をする際は柔らかいスポンジで優しく洗浄するようにしましょう。
漂白剤やカビ取り剤は使用しない
水回りで使う漂白剤やカビ取り剤など、塩素系の洗剤は外壁に使用できません。 外壁が変色したり塗膜が傷む原因になります。
見た目がきれいになっていても塗装に大きな損傷を与えていることもあります。 外壁に使用した漂白剤が流れ落ちたり飛び散ったりして、外構の床材やブロック塀を変色させてしまう可能性も否定できません。
また、重曹も洗浄力が市販のコケ取りスプレーなどに比べて弱く、期待した通りにコケが取り除けないケースがあります。
外壁を洗浄するときは、中性洗剤または外壁専用のクリーナーを使用するようにしましょう。
成分の優しい洗剤を使用する場合でも、規定の希釈で目立たないところに塗布して試してから使用することが大切です。
そもそも外壁にコケが生える原因とは?

気づいたら外壁にコケが生えていて、原因が分からないという方も少なくないでしょう。ここでは外壁にコケが生える要因を解説します。
当てはまっている場合は外壁にコケが発生しやすい環境なので、定期的な掃除や、汚れのつきにくい塗料を選ぶなどして対応しましょう。
湿気が多い環境
日光が当たりにくく風通しが悪い場所は湿気が多くコケが発生しやすい環境です。
特に梅雨時は雨が多く湿度が高いため、外壁が濡れたり湿気がこもりやすいので、この時期にコケが広範囲に広がりやすくなります。
湿気が多いとコケだけでなく、カビも発生しやすくなります。カビはコケと同様に見た目が悪くなるうえ、胞子がまき散らされてアレルギーなどの健康被害を引き起こすリスクもあるため注意が必要です。
植栽や周辺環境の影響
庭に植物が多い場合や植栽が混み合っている場合は、外壁にコケが付着しやすくなります。
敷地の中の植物が少ない場合でも、周辺に山林や池などの水場がある環境は、通常よりもコケが発生しやすいといえるでしょう。
このような環境に住宅が立地している場合、新築から間もなくしてコケが外壁に広がるケースもあります。
対策として雑草を取り除いたり外壁周辺に置いている植物や物を整理したりして、壁面との間に空間を確保し空気の流れを改善する方法があります。
外壁の防水性低下(塗膜劣化)
外壁塗装の塗膜が劣化して防水機能が切れると、コケが付着しやすくなるため、注意が必要です。 本来、外壁塗装の塗膜は水や汚れを弾くものです。
しかし、紫外線に当たり続けると塗料の樹脂が分解され、塗膜は劣化していきます。 劣化した塗膜は防水性が低下し、水分を吸収しやすくなります。
湿った状態の外壁はコケにとっては良い環境です。 コケが発生するとさらに水分を保持しやすくなり、今度は外壁材を湿らせ、外壁材の反りや腐食などの不具合を引き起こします。
雨樋の詰まり
落ち葉やゴミで雨樋が詰まっているのも外壁にコケが発生しやすい原因です。
雨樋が詰まるとうまく排水できず、雨水があふれて外壁をつたうようになります。外壁に水で濡れやすい部分ができると、コケが発生しやすい環境ができます。
雨水には有機物が混ざっているので、コケの栄養素となります。つまり、栄養のある水を外壁に付着したコケにかけ続けることになるのです。
自宅に大きな落葉樹がなくても、近隣の住宅や公園から落ち葉が飛ばされてきて雨樋を詰まらせることもあります。定期的に雨樋をチェックし、清掃を欠かさないようにしましょう。
高圧洗浄していい?注意すべき外壁のタイプ

外壁材にはいくつかの種類があり、高圧洗浄できる外壁材とできない外壁材があります。
高圧洗浄できない外壁に強い水圧の水を吹きかけると外壁材を傷めるおそれがあるため、自宅の外壁は洗浄可能か確認しておきましょう。
窯業系サイディングの場合
窯業系サイディングへの高圧洗浄は推奨されていません。
強い水圧により表面の塗装が剥がれたりシーリングが傷んだりしてしまう可能性があります。コケは手作業で優しく洗浄するのが基本です。
モルタル壁の場合
モルタル壁は高圧洗浄は可能ですが、外壁が劣化している場合は慎重に行わなければなりません。
特にひび割れがある場合は水が内部に浸入するリスクがあるため、専門業者に相談しましょう。
ALCの場合
ALCは吸水性が高く水に弱いため、高圧洗浄機で大量の水を一気にかけると水分を吸収して、ひび割れなどのダメージに発展するおそれがあります。
ALCも窯業系サイディングと同様、シーリングでつないでいるので、高圧洗浄機がシーリングにダメージを与える可能性にも注意が必要です。
金属サイディングの場合
金属サイディングは適度な水圧であれば高圧洗浄でコケを除去できます。
ただし、強い水圧で水を当てたり施工から年数が経過している場合は塗膜にダメージを及ぼすおそれがあるため、慎重な水圧調整が必要です。
DIYと業者の違いは?

DIYと業者の外壁洗浄にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、DIYのメリットとデメリットや、業者に任せた方が良い場合、外壁洗浄の費用相場などを解説するので、業者に依頼する際の判断材料にしてください。
DIYのメリット・デメリット
DIYで外壁を清掃するメリットは、以下の通りです。
- 費用を抑えられる
- 自分の都合に合わせて清掃できる
- 汚れや劣化具合をチェックできる
一方、DIYのデメリットには、以下などがあります。
- 安全面でリスクがある
- 清掃で外壁材にダメージを与えてしまう可能性がある
- 汚れを完全に落とすことは難しい
DIYの最大のメリットは、費用がかからない点、自分のペースで清掃できる点でしょう。少しずつ数回に分けて清掃することも可能です。
他方、デメリットとして代表的なのは高所からの転落など、事故の危険性がある点、DIYではどうしても汚れを落としきれない点です。
業者洗浄の強み
業者の外壁洗浄は高圧洗浄とバイオ洗浄を必要に応じて使い分けます。そのため、汚れの度合いに適した清掃が可能です。
普通の高圧洗浄は水道水だけを使い、水圧のみで清掃します。バイオ洗浄は水圧に加えて特殊な洗剤を使用するため、目に見えにくい小さなコケも除去できます。強力な洗浄力により、コケの再発や繁殖を抑制できる点も大きな特徴です。
業者は汚れの種類だけでなく、外壁の状態をプロの目で点検しながら作業します。劣化が激しい部分は無理に洗浄せず、依頼主にリフォームを提案するなど、住まいを長く健康に保つために正しい判断を行ってくれるはずです。
また、外壁のメンテナンスは足場の上で安全を確保しながら行うため、事故のリスクが非常に低い点も大きなメリットです。
外壁洗浄の費用相場
外壁洗浄を業者に依頼する際の費用相場は、1㎡あたり200〜300円程度です。 30坪の住宅なら2〜3万円程度、これに足場代と養生代を加えると8〜20万円が相場です。
費用の項目は以下の通りなので、見積書に詳細が明記されているか、内訳を確認しましょう。
- 人件費(作業員の人数×作業日数)
- 足場設置費(高所にコケが発生している場合は必要)
- 機材使用費(高圧洗浄機など)
- 洗浄剤費(バイオ洗浄、薬剤洗浄で必要)
- 諸経費(移動費、駐車料金、廃液処理費など)
洗浄だけでは意味がないケース
外壁塗装が劣化している場合は洗浄だけでは解決できません。塗膜の保護機能が失われている状態では再びコケが発生するリスクがあるだけでなく、雨水が外壁内部に浸入するリスクがあるためです。
特に塗膜の膨れ・剥がれが起こっている場合は、コケや汚れをしっかり高圧洗浄で落としたあと、外壁塗装が必要です。
前回の塗装から10年以上経過していてコケが発生した場合も、塗膜の劣化が疑われるので再塗装した方がよいでしょう。
外壁のコケを再発させないための予防方法

せっかく取り除いたコケは再発させたくないですよね。外壁のコケで再度悩まされないためには、以下のポイントを押さえておき、定期的な外壁の診断を忘れないことが大切です。
日当たり・湿気に応じた定期メンテナンス
外壁の定期的な掃除はコケ予防に役立ちます。外壁に汚れが付着すると、汚れがコケやカビの栄養素となってしまいます。
放置していると発生しやすくなるため、外壁をきれいに保つことが大切です。特に凹凸のある外壁材や、日当たりが悪く湿気が多い場所では、年に1〜2回を目安に外壁を洗浄しましょう。
定期的な清掃はDIYでも可能です。柔らかいスポンジやブラシを使い、ホースの水が上から下に流れるように洗い流すと効果的です。
清掃する際に、外壁の状態をチェックしながら行うと、大きな劣化に発展する前に業者の補修を手配できます。
防カビ・防藻性能の高い塗料で保護する
カビやコケの発生を防ぐには、防カビ・防藻機能付きの塗料または防汚機能付きの塗料を選ぶと効果的です。
防カビ・防藻機能付き塗料は、微生物の増殖を抑制する成分が配合されていて、塗膜がカビやコケの付着を防ぎます。
防汚機能付きの塗料は、親水性が高く雨が降ると雨水が外壁表面全体に広がって洗い流すセルフクリーニング機能を持つ塗料です。
塗料は製品の種類によって耐用年数と施工費用が変わります。外壁塗装業者に予算を伝えて適切なタイプの塗料を選んでもらうと安心です。
外壁のメンテナンスはリメイクホームにお任せください!
コケは美観を損ねるだけでなく、外壁材に悪影響を及ぼすため、できるだけこまめに取り除いた方が外壁の寿命を維持できます。
高圧洗浄機を使うときは使用できる外壁材か使用できない外壁材か事前に調べておき、使用できる場合でも、目立たないところでテストしてから行うようにしましょう。
また、高所は危険なため、無理に自分で洗浄しようとせず、業者に任せることをおすすめします。
私たちリメイクホームは、愛知県を中心に外壁塗装や屋根塗装、リフォームを手がけています。
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