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古い家の外壁の種類は?古い家の外壁塗装・リフォームの方法や注意点も解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 古い家の外壁の種類を知りたい
  • 古い家の外壁に合ったリフォーム方法を知りたい
  • 古い家の外壁塗装の注意点を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「古い家の外壁の種類やリフォームの方法、注意点」などをお伝えしていきます。

古い家に使われる外壁材の種類

古い家に使われる外壁材として、主に漆喰壁、杉板壁、トタン壁が使われてきました。

以下に、それぞれの外壁材について詳しく解説いたします。

漆喰

漆喰とは、石灰石を粉砕・焼成・消火して作られる消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とし、繊維質や膠着剤を加えて水で練った塗り壁材です。

古くから神社仏閣や城郭、武家屋敷などの壁によく使われており、住宅においても漆喰を外壁に塗りこめた白壁造りの家が建築されてきました。

漆喰壁は主原料の消石灰が二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へ戻り硬化するため、経年とともに耐久性が高くなるのが特徴です。

消石灰が石灰石へ戻るには100年以上を要するとされており、メンテナンスを正しく行えば漆喰壁は100年以上長持ちするとも言われています。

また、漆喰壁は調湿機能を有しており、湿度が高い時は湿度を吸収し、低い時には放出してくれるので、年間を通して快適な部屋環境を保つことができ、省エネ効果も期待できます。

さらに、主原料の消石灰が不燃性を有しているので、耐火性にも優れています。

一方で、吸湿と放湿を繰り返す際に、季節や天候の影響による急激な乾燥収縮や地震などの強い揺れにより、ひび割れが発生することがあります。

また、漆喰壁は多孔質構造であるため水分を吸収しやすく弾かないため、汚れが付着すると浸透していき、シミとなって残ることがあります。

杉板

杉板とは、天然杉を板状に加工した建築用材料で、耐久性・耐候性に優れており、古くから神社仏閣などの歴史的建造物や住宅の外壁材に使われてきました。

杉板は柔らかく木目がはっきりしており、独特の風合いや表情から温かみを感じることができるのが特徴です。

自然素材の杉板は経年とともに色がシルバーグレーに変化し、やがてブラックへ変化していくので、色の変化や深みを味わいとして楽しめます。

杉板は調湿性が高く、防蟻性にも優れており、「セドロール」と呼ばれる殺虫・防虫効果が高い成分が含まれているので、木材の中でも腐朽や蟻害に強いとされています。

一方で、杉は木材なので雨水や湿気などを吸水しやすく、乾燥収縮を繰り返すことにより木割れやねじれ、反りなどの変形が発生することがあります。

トタン

トタンとは、鋼板を薄く加工して、亜鉛メッキ処理を施すことで耐食性を持たせ、錆びにくくした建築用材料で、亜鉛鉄板とも呼ばれます。

トタン外壁は、波トタン、角波トタン、スパンドレールトタン、リブ波トタンの4種類に区分されます。

材料が薄い鋼板のため軽量かつ安価であり、耐久性もあるのが特徴です。

一方で、鋼板であるため熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が高く、真夏において直射日光を浴び続ければかなりの高温になり、内部に熱がこもってしまい、家中が暑くなります。

また、鋼板は錆が発生しやすい材料なので、表面の亜鉛メッキが劣化するとすぐに錆びてしまいます。

現在もよく使われる外壁の種類

現在、よく使われている外壁材の種類としては、以下の外壁材が挙げられます。

モルタル

モルタル壁

モルタル外壁とは、セメントと砂(細骨材)と水を主原料とするモルタルを下地に塗り付け、リシンや吹付タイルなどの仕上げ材を施して仕上げる外壁です。

モルタルは防火性能に優れる不燃材料であり、1923年の関東大震災による大火事が発生し甚大な被害が出たことから、モルタルの不燃性が注目されるようになりました。

1925年には建築基準法が制定され、建物の防火性能に関する基準が定められ、防火性能の高いモルタル外壁が一気に普及していったと考えられています。

1990年頃に住宅が洋風・高級志向になるにつれ、サイディング外壁が普及するようになるまでは、日本の住宅における外壁材の主流外壁材として採用されてきました。

モルタル外壁は防火性能の他にも耐久性に優れており、どのような形状にも適合できるのが特徴です。

一方で、防水性能が低く、乾燥過程の収縮によるひび割れが発生しやすい材料であるため、モルタルの上に塗装を施し、防水性能を保持します。

窯業サイディング

窯業サイディング

窯業系サイディングとは、セメントを主原料とし、石灰原料や繊維質原料、硅酸原料、混和剤などを混合し、窯で焼いて板状に成型・養生・乾燥硬化した強くてしなやかな板状の外壁材です。

窯の中で高熱処理して製造されるセメントが主原料として用いられることから「窯業系」サイディングと呼ばれています。

窯業系サイディングは、工場で塗装を施す塗装品、下塗り処理のみを施した無塗装品(シーラー品)に区分されます。

1968年発売以来、窯業系サイディングはタイル調やレンガ調、ライン柄、木目柄、石積柄など様々なデザインや意匠の多様性が人気となり、徐々にシェアを拡大していき、今では新築戸建て住宅の外壁として約8割以上に採用されています。

また、店舗や事務所、倉庫などの非住宅にも多く採用されています。

窯業系サイディングは、耐久性、耐風性、耐震性に優れており、施工性も良くリーズナブルなので、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。

また、不燃又は準不燃材料の国土交通大臣認定を取得しており、防火構造や45分準耐火構造・1時間準耐火構造の国土交通大臣認定を取得している商品も多く、防火性も優れています。

金属系サイディング

金属系サイディング

表面に塗装を施された0.3〜0.5㎜程の薄いガルバリウム鋼板を使用し、断熱材とアルミ箔を裏打ちした外壁材です。

素材となるガルバリウムが軽量なので、構造材に加わる負担を軽減でき、地震などの揺れに対する耐力も高いのが特徴です。

また、断熱材一体型の構造のために、窯業系サイディングやALC外壁より熱伝導率が低く、断熱性能が高いのが特徴です。

窯業系サイディングは、主原料にセメントを使用しており、冬場や気温が低い時期に水分や湿気を吸い込むと凍結・融解を繰り返し、ひび割れが発生することがありますが、金属サイディングはセメントを使用していないので、その心配もありません。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、杉板など天然木を板状にして表面加工を施した外壁材です。

天然木ならではの独特の風合いと温もりを感じられるデザインが魅力で、人工の木目調サイディングでは再現できない素材の質感が特徴的です。

経年により色合いが変化するので、深みや味わいを楽しめます。

木質系サイディングは、天然木が主原料なので断熱性に優れており、木材の調湿作用により室内の湿度を調整し、省エネ効果も期待できます。

また、再生可能な木材を使用しており、環境に優しい材料として広く認識されています。

ただし、木材は水分や湿気、紫外線に弱いため、経年により表面の塗膜が劣化すると、痛みやすくなるので、定期的にしっかりとメンテナンスを実施し、防水塗装や防腐処理を施すことが大切です。

樹脂系サイディング

樹脂サイディングとは、塩化ビニル樹脂を主原料とする外壁材です。

1965年にアメリカで製造が始まり、1990年代に北米、カナダで一気に普及するようになりました。

日本の住宅では、窯業系サイディングや金属系サイディングが普及していますが、北米、カナダの住宅では樹脂サイディングが主流な外壁材として普及しています。

樹脂サイディングは主原料が塩化ビニル樹脂のため、軽くて柔軟性があり耐久性が高く、水分を吸収しないのが特徴です。

樹脂サイディングの重さは窯業系サイディングの約1/10であり、構造材への負担を抑えることができ、地震などの強い揺れにも強く、その軽量性から既存外壁のカバー工法にも適しています。

また、塩化ビニル樹脂は柔軟性がある丈夫な素材なので、飛来物や日用品をぶつけてしまっても傷や凹みがつきにくいという特徴があります。

さらに、塩化ビニル樹脂は水分を吸収しないので、冬場における凍害の影響を受けにくく、塩害による外壁の腐食や錆が発生することもありません。

その他、樹脂サイディングはボード同士を重ね合わせて施工するので、コーキングの施工費用やメンテナンス費用も不要となります。

一方で、日本国内での外壁材におけるシェアは約1〜2%程で、普及していないのが現状です。

その要因として、施工できる業者が少ないことと、他の外壁材と比べてデザインの幅やバリエーションが少ないことが挙げられています。

ALC

ALC

ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete(高温高圧によって蒸気養生された軽量気泡コンクリート)」の頭文字をとった略称です。

鉄筋やメタルラスなどの補強材をALCに組み込み、所定の寸法で板状に成型したものを「ALC外壁」または「ALCパネル」と呼びます。

ALCは、1920年代中頃にスウェーデンで開発され、1960年代に北欧からALCの製造技術が導入されるようになり、以来半世紀以上に渡り発展を遂げてきました。

ALC外壁の主な特徴として、軽量で災害に強く、防火性・耐火性・耐久性に優れており、環境に優しい無機建材であるということが挙げられます。

ALCは国土通省告示に不燃材料として規定されるコンクリートに含まれ、防耐火構造も数多くの告示仕様や大臣認定仕様があり、外壁材としてのみならず、耐火構造とするために外壁仕上げ材の下地材としても使われることもあります。

古い家の外壁塗装・リフォームの方法

古い家の外壁リフォーム方法については、塗り替え、張り替え、カバー工法が挙げられます。

以下にそれぞれ詳しく解説いたします。

塗り替え

塗り替えとは、既存外壁の上から重ね塗りして新たな塗膜を作り、耐久性や耐水性、耐汚染性、遮熱性などを向上させて外壁を保護するリフォーム方法です。

既存外壁の色や質感に近い塗料を使って塗り替えれば、見た目の印象を大きく変えることなく美観性を高めることが可能です。

もしくは、全く別の配色にして、全体の印象をガラリと変えられるのも塗り替えならではの魅力です。

外壁リフォームにおいては、最も費用も抑えられる方法ではありますが、劣化の進行度合や状況によっては、塗り替えリフォームが適していない場合もあるので、専門業者に見てもらうようにしましょう。

張り替え

張り替えとは、既存の外壁材をすべて撤去して、下地を補修・調整の上、新しい外壁材に張り替えるリフォーム方法です。

木板などの板張り外壁において、劣化が進行して耐久性や美観性が著しく低下し、塗り替えが困難な場合、塗り替えでなく張り替えが採用されることがあります。

張り替えは、新しい外壁材を張るだけでなく、透湿防水シートや断熱材の取り換え、下地補修もできるので、建物の防水性や断熱性、耐久性を向上することも可能です。

また、軽量の外壁材に張り替えれば、耐震性の向上も期待できます。

ただし、既存外壁材を撤去する手間や廃材の処分に加えて、防水改修、断熱改修、下地補修も行って外壁材を張り替えるとなれば、他の外壁リフォーム方法より費用が高くなり、工期も長くなります。

施工品質によっては、張り替えることで雨仕舞が悪くなり、雨漏りのリスクが上がってしまうこともあるので、専門業者に相談するようにしましょう。

カバー工法

カバー工法

カバー工法とは、既存外壁の上に新しい外壁材を重ね張りするリフォーム方法です。

既存外壁の劣化が著しく進行し、塗り替えリフォームでは改修できない場合にカバー工法が採用されることがあります。

既存の外壁材を残したまま施工するので、張り替えよりも撤去費用や工期を抑えることができます。

また、カバー工法により既存外壁と新規外壁との間に通気層ができるので、断熱性や防音性の向上が期待できます。

ただし、既存外壁に新たな外壁を重ね張りする方法であるため、塗り替えや張り替えと比べて外壁の重量が増えてしまいます。

重量のある外壁材を張るほど建物構造への負担が増し、地震などの強い揺れに対する耐震性が下がるおそれがあるので注意が必要です。

カバー工法には金属サイディングや樹脂サイディングなど軽量の外壁材が適しています。

古い家の外壁塗装・リフォームの注意点

古い家の外壁リフォームを行うには専門知識や技術が必要とされ、以下に挙げる幾つかの注意点があります。

いつ行うのが良い?築年数から判断

古い家の外壁リフォームを検討する際には、築年数から判断するのが一つの目安となります。

昨今は耐久性や耐候性が長い塗料が開発されるようになり、無機塗料のように20年メンテナンスフリーの塗料も存在しますが、どんなに優れた塗装を施しても既存の外壁自体が酷く傷んでいると、十分な効果が得られないケースがあります。

古い家に使われている漆喰や杉板などの外壁の場合、築40年を経過していなければ適切な補修や下地調整を施した上で塗り替えで済むケースもありますが、ひび割れや欠損、変形、密着性の低下など著しく劣化が進行している場合は必ずしもその限りではありません。

トタンは漆喰や杉板に比べて耐用年数が短いので、錆の発生や劣化の度合いによりますが、築20年以上経過している場合は、それまでのメンテナンスの仕方や劣化状況によっては塗り替えができないケースもあるでしょう。

塗り替えができない場合は、張り替えかカバー工法を検討しますが、現行の耐震基準を満たしていない古い家の外壁に総重量が増える外壁メンテナンスを行うには注意が必要となります。

外壁重量が増せば建物構造への負担が増え、地震や強風などに対する耐震性、耐風性も下がるおそれがあるので、張り替えやカバー工法を施工する前には現況調査と築年数の確認をした上で、現行の耐震基準に合った外壁リフォームを実施することが重要となります。

耐震基準については、1981年の建築基準法改正の前に建てられた建物であるかどうかが一つの指標となります。

1981年5月31日以前の耐震基準を「旧耐震基準」、現行の耐震基準は1981年6月1日以降の「新耐震基準」として区別されています。

今から40年以上前に建てられた古い建物となると、旧耐震基準の時の建物に該当している可能性もあるので、その場合は金属サイディングや樹脂サイディングなど軽量の外壁材で張り替えるのが適していると言えるでしょう。

塗装できないケースもある

外壁の表面は風雨や紫外線などの影響により、塗料などの密着性が損なわれていることがあり、新たな塗料を上塗りしても密着不良を起こし、剝がれたり浮いたりしてしまうおそれがあります。

密着不良は古い塗料と新しい塗料との相性が悪い場合にも起こります。

また、古い塗料を完全に撤去しないと、新しい塗料が塗装できないケースもあります。

その他、既存外壁にひび割れや変形、反り、欠損が多く見られる場合、塗り替えしても本来の性能を発揮できないことがあります。

その場合は、塗り替えより張り替えやカバー工法の方が適していると言えるでしょう。

色選びのポイント

漆喰塗りなどの古い家の場合、独特の雰囲気や風合いがあるので、白やベージュ系の基本色や黒や茶系の色も古風な雰囲気が出せるのでおすすめです。

板張りなど木材を活かした外壁の場合、無色透明のクリアー塗料で塗装して、新築時の雰囲気に近づけるのもおすすめです。

杉板などは経年とともに色が変化してくるので、その趣を楽しむためにも色が付いた塗料よりも、クリアー塗料の使用により独特の雰囲気と風合いを保持したままメンテナンスできます。

ただし、クリアー塗料は色褪せや変色の度合い、傷やひび割れの有無などにより、使用が適していないケースもありますので、専門業者に見てもらい最適な塗料選択について相談するとよいでしょう。

DIYできる?

古い家の外壁リフォームにおいて、塗り替えだけの作業であればDIYでも施工可能です。

しかし、既存外壁や下地材の劣化状況によっては、補修や調整が必要となり、塗装の仕上がりも技術力に大きく左右されるので、色ムラが出てしまったり塗膜がはがれたりすることもあります。

古い家の外壁塗装は一般的な住宅の外壁塗装とは異なり、専門知識や技術が必要とされます。

劣化状況の正しい判断と適切なメンテナンス方法を熟知していないと失敗するおそれがあるので、DIYで対処しようとせずに古民家リフォームなどの施工実績がある専門業者に相談するようにしましょう。

外壁の張り替えやカバー工法については、建物構造や外壁下地材への影響、耐震性も考慮して行う必要があるので、専門業者に相談するようにしましょう。

古い家の外壁のリフォームはリメイクホームにおまかせください!

古い家 外壁 種類

今回は、古い家の外壁の種類、外壁塗装・リフォームの方法、注意点などをお伝えしました。

私たちリメイクホームは、愛知県を中心に外壁塗装や屋根塗装、リフォームを手がけています。

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